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健康情報

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2019年05月メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームってなに?

「メタボリックシンドローム」という言葉が脚光を浴びている。
メタボリックシンドロームとは、日本名「内臓脂肪症候群」といい内臓に脂肪がついたタイプの肥満にプラスして、高血圧や高血糖、高脂血症などの状態が2つ以上あると、疑った方が良い。
体脂肪のうち、皮下脂肪よりも内臓脂肪が危険視されるのには、理由があります。研究で内臓脂肪からは、糖尿病や高血圧を引き起こす物質や血栓を作るホルモンが分泌されていることが明らかになっています。つまり、内臓脂肪の多い人ほど、血液中の糖質の数値も高くなりやすい。また、メタボリックシンドロームにあてはまると、心筋梗塞や脳出血、脳梗塞、狭心症などを起こす危険性が、健康な人の30倍にもはね上がるといわれています。



 

該当の基準は?

第一に、へその位置で測った腹囲が、男性で85cm以上、女性で90cm以上ある人。
第二に、以上の3つのうち2つ以上あてはまる人。
➀高脂血症→中性脂肪が150mg/㎗以上、またはHDL(善玉)コレステロールが40mg/㎗未満。
➁糖尿病→空腹時の血糖値が110mg/㎗以上。
➂高血圧→上の血圧が130mmHg以上、または下の血圧が85mmHg以上。

 

お国が変わればおなかまわりの基準を変わる

意外な事に、メタボリックシンドロームのおなかまわりの基準は国によって異なる。
アメリカは男性103cm、女性89cm。中国は男性90cm、女性80cm。女性の基準が90cmで、男性よりも大きいのは日本だけ。
CT検査で、内臓について脂肪の面積が100cm²になるという人のおなかまわりを測った平均が、男性で85cm、女性で90cmということから日本の基準が決めらています。
女性の場合、おなかまわりの曲がり角は45歳。スーツを着る機会が減り、ウエストを締めるスカートをはくのが嫌になってワンピースを好むように。また、ベルトはやめにしてゴムにする、というステップを踏み出したら要注意!!

 

脂肪を燃やすホルモン、「アディポネクチン」の増量がカギ

メタボリックシンドロームになると、「アディポネクチン」というホルモンの分泌量が減ることもわかってきました。アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌され、増えた脂肪を燃やして掃除をしたりがんを退治する働きがあります。そんな大切はホルモンの分泌量が減ってしまうわけだから、脂肪がますますたまりやすくなる、という悪循環に陥る。

 

「高脂血症」の正体はドロドロ血?

食べすぎ、飲みすぎ、運動不足を続けていると、使われずに余った脂肪が血液の中に増えていきます。内臓脂肪や皮下脂肪も問題だが、生活習慣病にとっていちばんの問題点は、血液の中に脂が増えること。この状態が「高脂血症」。
「あぶら」には、固体状の油と液体状の油があり、脂は脂質と呼んだり、脂肪をもいわれるので混乱が生じます。
血液の中の脂には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸という4つの仲間があります。4つの仲間のうち、血管の老化を早める原因となるが、コレステロールと中性脂肪です。
血液の中に脂が多くなると、血管の壁が傷つけらえるので、血管の老化=動脈硬化が進み血液も(実際には少しだけ変化だが)ドロドロに。
血液の中に脂が多い状態を改善しないで放っておくと、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血など血管の事故が起きやすくなります。心臓も血液を送るときの力を強くしなければいけないので血圧が上がってしまいます。