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健康情報

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2016年07月幸せ体内リズム時計

私たちの体には「時計」があります。「腹時計のことならまかせて!」という人がいますが、「ホルモン分泌時計」や「自律神経時計」のことです。

例えば、朝の目覚めが訪れるのはコルチゾーンというホルモンの分泌がピークとなる時です。メラトニンというホルモンは夜になると働き出して、よい眠りを演出します。ホルモンが分泌される時間帯に合わせて生活をすれば、幸せリズムで健康な一日を送ることができます。

 

気持ちよい目覚めが約束される朝の6時前後

「幸せリズム時計」では早朝の4時になると、コルチゾーンというホルモンの分泌が始まります。「覚醒ホルモン」というニックネームで呼ばれることもあります。コルチゾーンの分泌がピークを迎えるのは朝の6時前後です。そこで「覚醒ホルモン」が分泌されるピークに合わせて起きるようにすれば、スッキリと気分のよい目覚めが約束されます。

健康で長生きする人の睡眠時間は6~7時間というデータが発表されています。6時に目覚めることにして逆算してみると前の夜の23時~0時には眠りにつくようにしましょう。まだ眠くなくてもとにかく布団に入るということを習慣にしてみるとよいでしょう。



朝は体を激しく動かしてはいけない時間帯

朝、ジョギングなどの運動を習慣にしている人も多いが、運動をするなら朝よりも夕方がおすすめです。「幸せリズム時計」では朝(特に9時前後)は運動などで体を激しく動かすことを禁じる時間帯となります。朝は自律神経の副交感神経と交感神経が切り替わるときにあたるので体の状態が不安定になります。夕方も自律神経の入れ替わりどきにあたりますが、体への影響は朝よりマイルドです。

日本人の統計でも朝(5時)からお昼(11時)にかけての時間帯に心筋梗塞を起こす人が多いが、最も多いのは9時~10時の1時間です。血圧が最も高くなる時間帯と重なります。朝にスタートするゴルフのラウンド中に心筋梗塞や脳卒中などの事故が起きるのが2~3ホール目に多いことも、血管の事故を起こしやすい時間帯にあたるからです。

 

眠気がピークとなる午後3時は痛覚も鈍る

「幸せリズム時計」では午後3時(15時)頃に眠気の波がピークとなります。眠気の波がピークになる時間帯は痛みを感じる感覚も「ちょい居眠り」をする状態になるので、痛覚が鈍ります。そこで歯の治療をするならこの時間帯がおすすめとなります。歯茎の麻酔や歯を削ることを思い浮かべるだけで冷や汗が出るという人もこの時間帯に治療を受けるのなら安心です。



夕方5時~6時は「交通事故に気をつけろ」

昼間の活動の疲れが積み重なって「幸せリズム時計」では午後3時を過ぎる頃から、物事を判断する能力、とっさのときの判断が鈍ってきます。判断力のカギを握る脳の前頭葉の働きが低下してくるからです。最も低下するのが午後5時~6時の時間帯です。

さらに悪条件が加わります。日没をはさむ時間帯は、目も暗さを増してくる環境に慣れない為、まわりがみえにくいのです。判断力が最も低下する時間帯は、車の事故だけでなく仕事のエラーも起きやすいです。ミスをしないよう、仕事も家事も安全運転を心がけましょう。