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健康情報

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2016年03月急変防止!自分でできるとっさの処置と判断法No.2

 

 腹痛 自己判断で温めたり冷やしたりしない

  腹痛を少しでもやわらげる姿勢は膝の下に座布団を折って当て、膝を立てて寝ます。お腹の緊張がとれるので痛みがやわらぎます。ベルトもゆるめると楽になります。腹痛のときに水分や食べ物をとると余計に痛みます。食べ物や水分補給は腹痛がおさまるまで我慢するのが正解です。

お腹の痛む場所と痛みの性質から、どこが悪いかおおよその見当をつけることができます。空腹になるとみぞおちが痛むのは「十二指腸潰瘍」「胃腸瘍」の疑いがあります。食後すぐにみぞおちが痛むのは「胆石」の疑いです。上腹部が痛み、その痛みが右下腹部に移ってくるのは「虫垂炎(盲腸)の疑いです。とつぜん腹痛がおき、時間がたつとともに痛みが増すのは「腸閉塞」の疑い。お腹の左側が急に激しく痛むのは「虚血性大腸炎」の疑いです。虚血性大腸炎は大腸に酸素や栄養を送る血管が詰まるもので「大腸の心筋梗塞」と呼ばれます。

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骨粗しょう症 転んだときは手をつかない

転んだときに体を守るために手をつく、という「とっさの判断」はおすすめできません。転んだときに手をつくと「コーレス骨折」という手首の骨折を起こす危険があるからです。できれば柔道の受け身のように体を丸くして転ぶといいでしょう。もちろん、頭と顔は守ること!

女性は閉経を過ぎるとホルモンバランスが崩れてカルシウムが骨から溶け出すようになります。これが進行すると骨の量(骨量)が少なくなり、スカスカになります。そんな状態の骨は骨折を起こしやすいです。

骨の量が少なくなると腰や背中が重く感じられる

骨の密度を測る検査がありますが、自分でわかるシグナルがあります。それは腰や背中が重く感じられることです。腰や背中が痛むこともあります。骨粗しょう症の予防と改善は運動と食事です。1日15~30分の運動を実行したいですが、すぐにできるのは30分くらいの早歩きです。さらに階段ののぼり降り、1日30分は紫外線に当たる(顔や手の日光浴程度でも)。そして小魚などからのカルシウムの摂取(1日600~1000mg)、ビタミンD(カルシウムの運搬役)の補給など、食事の工夫も大切です。

 

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ねんざ 動かないようにして冷やす

ねんざした時は冷やす、というのが鉄則です。冷湿布や、ビニール袋に氷を入れたものを当てて冷やします。(約20分が目安)その後、冷湿布をしたまま1~2日腫れがひくかどうか様子をみます。腫れがひかないときは整形外科を受診しましょう。

捻挫は関節のまわりにある間接包、靭帯(関節と骨をつなぐ)、腱などの一部が切れた状態です。痛みが強いときは骨折や脱臼している疑いもあります。早めに病院へ行ったほうがいいでしょう。受診するなら、整形外科!

 

口内炎 体力が低下しているシグナル。何度もできるときは胃腸が弱っている

風邪をひいた時、疲れたときなどに口の中の粘膜に円形、もしくは楕円形の赤い腫れ物ができることがあります。これが口内炎です。触ると痛いのはアフタ性口内炎と呼ばれるものですが、すっぱい食べ物や塩辛い食べ物がしみるカルタ性口内炎のこともあります。口内炎ができるのは体力が低下しているシグナルでもあります。精神的なストレスや疲れたときなどにできやすいです。

義歯や虫歯を治療したあとの歯冠が粘膜にくり返し当たり、その刺激が原因で口内炎を起こすこともあります。口内炎がくり返しできるときは、胃腸を調べでみましょう。口内炎に加えて食後2~4時間の頃にみぞおちに痛みを感じたり、空腹のときや夜間に痛みを感じるときは胃・十二指腸潰瘍の疑いもあります。受診するなら、内科・消化器科・歯科!

 

胸やけ 脂肪の多い食べ物、アルコールを控え、枕を高くして寝る

食道のあたりに、しみるような痛みを覚えるのが胸やけの症状です。胸やけの予防と改善には、寝るときに枕を少し高くすることが役立ちます。そして夜遅くに食べることをやめる、脂肪の多い食べ物を控える、アルコール類やコーヒーを飲みすぎない、禁煙することなどがあります。食べすぎなど原因が思い当たるものは、1日もたてば症状も消えます。また、胃酸の分泌を抑える薬をのむと症状をやわらげることができます。

逆流性食道炎による胸やけが増えている

胸やけがくり返し起こるときは食道・胃の病気の疑いもあります。最近増えているのが逆流性食道炎によるものです。胃や十二指腸の消化液(胃液、胆汁、膵液、など)が食道に逆流して食道の粘膜を荒らすというものです。疑う病気は、食道炎・胃炎・逆流性食道炎。受診するなら、内科・消化器内科!