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健康情報

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2015年12月風邪をひいた時の基本知識

  「食後」にのむ指示の薬、食事終了直後は誤り

 「食後」にのむように指示された薬は、食べ終えてから30分たった頃に飲むのか正解です。食べたあとすぐに薬をのむと、胃で消化されている食べ物と薬が混ざり、ペースト状のまま小腸に送られてしまいます。そのため胃から吸収するように作られた薬が胃で吸収されないことになります。食事を終えて30分が過ぎた頃なら、食べ物の消化は終わっているので、食べ物に含まれている成分の影響を受けやすい薬もその影響を受けずにすむのです。また、消化のために分泌された胃酸の量も少なくなっているのでその影響も受けません。つまり薬が吸収されやすい環境になっているのです。また、胃の血液の量も増えているので、薬の成分が血液とともに運ばれやすいです。

では、逆に薬を「食前」にのむようにいわれた場合はどうなのでしょうか?  食前の場合は30分くらい前にのむのがよいでしょう。「食前」の指示がある薬には、吐き気止めや食欲増進剤などがあります。

 

 「食間」とは食事終了2時間後のこと

「食間」とはご飯とみそ汁を食べる合間にのむことではありません。食事と次の食事の間、たとえば朝食と昼食の間にのむことを言います。「朝食は7時、昼食は12時だから、その中間といえば9時半ですね」と厳密に考える必要はありません。「食間」とは、食事を終えて約2時間後というのが目安になります。

食間にのむ薬の一例が漢方薬です。漢方薬は生薬なので胃酸に弱いのです。生薬とは植物や昆虫、鉱物それに動物などをそのまま、もしくは乾燥させて用いる薬です。食後2時間たった頃は胃が消化・吸収の働きをすっかり終えているので、胃酸の分泌が少ないこの時間帯にのめばよく吸収されます。

 

 熱が出てもすぐ解熱剤はのまない

平熱の目安は36.5度とされていますが、個人差が大きく、平熱の高い人、低い人がいます。そこで、自分の平熱を測って知っておくことが大切です。平熱より1度以上高い状態が発熱した(熱がある)状態です。たとえば平熱が35度台の人なら36度台でも体調不良となることがあります。体温は現在の体の状態を知るのに役立つ大切な情報(バイタルサイン)の1つです。

発熱という症状は私たちの体(主な担い手は白血球)が細菌やウイルス(それにがん細胞など)と戦っているシグナルです。細菌やウイルス、ガン細胞は熱に弱いのです。熱が出たときにガタガタと体が震えるのは熱をさらに生み出して白血球の戦いを応援している行為にほかなりません。だから解熱剤ですぐに熱を下げようとするのは、体の戦いに水を差すことになるのです。ただし、40度近くもあるのに我慢したほうがいいかとなると疑問符がつきますが、38.5度を超える高熱なら体へのダメージのほうが大きくなるので熱を下げたほうがよいでしょう。

 

 体温の正しい測り方は?

体温を測るのにオーソドックスな場所は腋(わき)の下です。体全体の体温の平均が腋の下で測るものとほぼ同じものなので、腋の下で測るのが一般的な方法とされています。腋の下で測る場合は、汗をよくふいてから腋の下に体温計を45度くらいの角度に差し込み、腕を密着させます。

その他に舌の下や肛門で測る方法もありますが、同じ時に測っても体の場所で体温が異なります。舌下(ぜつか)で測った体温は腋下(えきか)で測った体温より1度ほど高いです。肛門で測った体温を直腸温といいますが、直腸温は腋の下で測った体温より2度ほど高いです。舌の下で測る場合は舌の下にはさみ、軽く口を閉じます。肛門で測る場合は体温計の先のほうから肛門に2~3cm差し込みます。乳幼児の場合は肛門で測ることもありますが、いずれの場合も体温計をきちんと35度に下げてから測るようにしましょう。