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健康情報

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2013年06月梅雨時期の熱中症

 6月、梅雨の季節です。暗く湿気の多い季節ですが、太陽が雲に隠れているこの様な季節であっても、実は、逆に熱中症患者が増えるという事をご存じでしょうか?これは「湿度が高く、基本的に水気が多いせいで、体や喉の渇きに鈍感になる。」それこそが考えられる原因であると思われるのです。

熱中症の予防には、こまめな水分補給が欠かせませんが、湿気の多い梅雨時にいかに上手に水分補給して熱中症を防ぐのか確認してみたいと思います。



梅雨の熱中症

 熱中症と聞いて「暑い中を炎天下で運動した際に起こる。」とイメージされる方は多いのではないでしょうか?確かに、真夏に起こるケースが多いのですが、それ以外でも発生する恐れがあります。
 熱中症は、体内に熱がこもってしまい、体を上手くクールダウン出来ない為に起こると言われています。梅雨は湿度が高く、周りは湿気だらけなので、汗が蒸発して入り込む隙間が空気中に少ないために、発汗することによって熱を体外へ逃がし、体温を下げることができず、熱中症になってしまう人が多いようです。

 

熱中症の症状

 熱中症の、特に初期の症状ですが、めまい・吐き気・頭痛などが最多ですが、自覚症状がない場合も多いそうです。「どことなく調子が悪い様な気が…。」という状態を放置している間に、重篤な症状に陥ってしまう場合もあるので、ご注意を。

 
上手な水分補給を


 様々な熱中症の症状は、体温上昇で、体内の水分と塩分のバランスが崩壊することで引き起こされます。上手に水分を補給することによって、バランスを保ち、熱中症を予防することが可能となります。参考のため、水分補給法をご紹介します。

◆喉が渇く前に飲む事
 実は、喉の渇きを感じた時点で、既に軽い脱水症状に陥っているという説もあります。仕事中など、常に何らかの飲み物を常備し、喉が渇いていなくても、こまめに飲むよう心掛けて下さい。例えば、1時間に1回など、ルールを決めて、一定の間隔で水分補給をするのもよいでしょう。

◆がぶ飲み禁止
 一度に多くの水分を摂ると、効率良く体内に吸収されずに排泄されてしまいます。また、過剰に水分を摂ると、その分だけ水割りになってしまい、胃液の濃度が薄まります。薄くなった胃液では、食物を効率良く消化できず、消化不良になったり、食物自体を体が受け付けなくなります。いわゆる“夏バテ”になります。
 ちなみに、水分を摂るときは、あたかも固形のものを食べているかのように噛んで飲んで下さい。流し込むのではなく、ゆっくりと味わうように。

◆水分量目安
 1日3回の食事の際に加えて、起床時・午前10時・午後3時・入浴前・就寝前にコップ一杯(約200ml)の水を飲む事で、1日に必要な水の量を補えると言われています。必要な水分量は、体型・体質・年齢によって異なりますので、それぞれの体に合った摂り方を心がけて下さい。医師から水分を制限されている方は、その病院に確認して、指示に従って下さい。


 これからも、暑い季節は続きますが、熱中症は、工夫と心がけで防ぐことが出来ます。
水分補給を毎日の習慣に取り入れて、厄介な季節を乗り切りたいものです。