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健康情報

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2018年05月鼻呼吸は口呼吸よりも免疫力を上げる

「鼻呼吸」とは、口を閉じて鼻で呼吸すること。
鼻呼吸をすると白血球(体の防衛隊員)が増える。

花粉症などで鼻づまりを起こすと鼻呼吸ができないので、口をあけて呼吸することになります。
鼻から喉頭までの空気の通り道(上気道)は、鼻の病気や扁桃線(へんとうせん)の肥大、肥満などで狭くなので起きているときは気にならなくても、寝室で横になると鼻呼吸はしづらくなります。
病気がなくてもお酒を飲んだときや疲れたときは上気道のまわりの筋肉がゆるみ、気道が狭くなるので、口を開けなければ呼吸が追いつかない。
鼻呼吸をラクに行うには、鼻・喉・口の病気を治療しておくことが大切です。

鼻呼吸をすると、白血球や血小板の数が増えることがわかっています。
つまり、免疫力が上がります。白血球は体に侵入してきた細菌やウイルスをやっつける体の防衛隊長みたいなもので、血小板は出血を止める止血(しけつ)隊員としての役目を果たします。
鼻呼吸をしていないと体の防衛隊員や止血隊員の数が足りなくなります。
また、鼻を通過することで空気に含まれるごみやほこり、細菌などが粘液につかまえられて鼻腔の奥まで運ばれていき、喉からたんとともに掃除されます。

寝るときに軽く唇が閉じる程度にテープを貼ると鼻呼吸に誘導できますが、テープをきつく貼ると呼吸ができなくなるので注意しましょう。
鼻呼吸を心がければいびきも改善されますが、口呼吸になると健康な人でも喉頭が下がり気道をふさぐ格好になりますし、飲酒や肥満・喉の病気があるといびきはひどくなります。
鼻呼吸をよりスムーズに行うために、空気が通る妨げになる鼻毛も良く切っておくと良いです。