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健康情報

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2015年10月血圧の健康基準

ベストは上が120以下、下が80前後。上が高い、上下差が大きすぎる場合は要注意!

血圧が正常か高いかの判定についてはWHO(世界保健機関)と国際高血圧学会により作られた「高血圧の基準となる数値」が使われています。



家庭で測定した血圧値をもとに判定する際は、朝の測定値が130/85mmHg以上であれば高血圧が疑われます。また、スポーツジムなどにある血圧計は電気的な刺激のせいで高めに出ることも知っておきましょう。スポーツジムに行った機会に、運動をする前と運動を終えた後に血圧を測定し、この程度の運動をするとこのくらい血圧が上下するのだということを体感してみて下さい。最近、血圧の推移をみる際の指標として「上の血圧」と「脈圧」(心臓が血液を送り出すときに生まれる圧)が注目されています。脈圧とは「上の血圧」値から「下の血圧」値を引いた数値です。脈圧が大きい状態は血管事故を起こしやすいというシグナルのこともあります。脈圧は40~50というのが目安です

 

Q.血圧は右腕と左腕で違うの?

A.血圧値は左腕と右腕で違うことが多い。朝起きたときは低く、夕方4~6時が最も高い。

血圧は心臓と血管・血液の関係から生まれます。心臓が送り出す血液の量は成人以降、年齢と男女の区別なく1回あたり70~80ccとほぼ一定です。拍出が1分間におおよそ60~70回なので、1分間に約5ℓの血液が全身に送り出されていることになります。血管の動脈の壁の柔軟性が失われてきたり(動脈硬化がすすむ)、血液の粘り気が増してくると血液の流れが悪くなるので心臓は血液を送り出す圧力を高くする必要があります。これが血圧が高いといわれる状態です。ちなみに「上の血圧」というのは心臓が最も収縮したときの血圧で収縮期血圧、最高血圧ともいいます「下の血圧」は心臓がもっとも拡張したときの血圧で拡張期血圧、最低血圧ともいいます

血圧は右腕と左腕で多少差があるのが普通なので、測る腕を決めたらずっと同じ腕で測るようにすることが大切です。右腕で測ったほうが20以上も高いときには「大動脈縮窄」や「大動脈炎」「動脈硬化」などが疑われます。さらに、血圧を測るときは一定の時刻に同じ血圧計で測るようにしましょう。血圧の値が数字で示されるデジタル式の家庭用血圧計が普及しているので、できれば毎日1日に1~2回測るようにして血圧測定を生活習慣にしたいものです。血圧は1日のうちでも変動します。個人差はありますが、血圧は睡眠中は最も低く、朝起きたときから徐々に上がっていきます。1日のうちで1番高くなるのは夕方4時~6時頃です。そのため、夕方に測って「うわー、高い」と驚く必要はありません。