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健康情報

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2015年02月花粉症を知る

花粉症とは、花粉が原因となって起こるアレルギー症状のことで、主に目と鼻に現れます。毎年、樹木や草花の花粉が舞う季節に繰り返して起こり、日本では春先に見られるスギ花粉症が最も代表的です。花粉症とは特定の物質に反応するアレルギー反応の1つであり花粉症の人は花粉が体内に入ってくると、これを異物(抗原)とみなし、対抗するために「抗体」をつくるのです。そのため花粉症は、くしゃみや鼻づまり等を起こすことによって、それ以上抗原である花粉を吸入しないようにしたり、排出したりする身体の反応として諸症状が起こるもの。これは、いわば花粉に対する身体の防御反応ですがこの反応が過剰になると、苦痛を伴ったり、生活に支障をきたすことが問題になっています。

 

<花粉症にかかりやすい人・かかりにくい人>

まず本人が、過去にアレルギーによる皮膚炎や喘息になったことがあるか、今かかっているなど、アレルギー反応を起こしやすい体質である場合は、鼻のアレルギーである花粉症も起こしやすいと言われています。あるいは家族に鼻のアレルギーやアレルギーによる気管支喘息、アトピー性皮膚炎など何らかのアレルギーを持っている人がいる場合です。これはアレルギーを起こしやすい体質が遺伝するケースが多くあるからです。

 

<花粉を避け、取り除くことが大切>

花粉症の予防対策は何といってもセルフケアです。まずは3つに気をつけたいものです。

  1. 花粉を避ける・・花粉の飛散量が多い日はなるべく外出を避けましょう。やむを得ず外出する場合は、マスクやメガネ、帽子を着用しましょう。マスクで顔に付く花粉の半分以上はカットできます。また帰宅後はドアの外で髪の毛や衣服に着いた花粉を落とすことも忘れない事が大切です。

  2. 鼻の粘膜に悪影響を与える誘因を避ける・・鼻の粘膜にはウイルスや細菌を退治する働きがあり、この働きに悪い影響を及ぼすストレス、過労、乾燥、アルコール、タバコなどはなるべく控えましょう。

  3. 花粉に負けない体づくり・・乾布摩擦や薄着の習慣、皮膚の鍛錬、適度な運動などには即効性はありませんが、血行を良くして鼻づまりを改善する効果があります。


<花粉が本格的に飛ぶ前に薬を飲み始める>

花粉症の初期療法は、花粉が飛び始める2週間前から始めるのがベストとされています。鼻炎薬など早めに薬を服用することで、症状の出始めが遅くなったり、症状が軽くてすむ、シーズン中に薬を服用する回数が減るとされています。

 

現在、花粉症患者のうち約8割の人はスギ花粉によるものだと言われています。

スギ花粉とは? スギ花粉の大きさは、飛んでいる状態では1mmの30分の1くらいです。1粒1粒の花粉は目に見えませんが、たくさん集まると黄色い粉のようにみえます。アレルギーを引き起こす物質は、以前はスギ花粉の中にあると考えられていましたが、最近では外側の膜の表面に多いことがわかってきました。