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健康情報

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2015年01月カシスの神秘

カシスは、欧米を中心に古くから親しまれてきた植物の果実です。濃い紫色をしていることから「ブラックカラント」「クロフサスグリ」の名でも呼ばれ、独特の酸味と香りを活かしたジャムやお酒が人気です。しかし何といってもカシスの名を有名にしたのは、その実に含まれる健康成分「アントシアニン」。目や血流に対する優れたパワーを秘めるカシスアントシアニンは、いまや世界中で研究が進められる期待のポリフェノールです。それもそのはず、カシスは民間薬として三世紀以上もの歴史を持つ神秘の果実だったのです。

 

カシスアントシアニンとは

カシスは、オレンジの3倍近いビタミンCを含み、ビタミンEやマグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富です。しかしカシスが注目される1番の理由は、何といっても抗酸化作用で有名なポリフェノールをたっぷり含んでいるからなのです。中でも、野菜や植物の赤紫色を構成するポリフェノール「アントシアニン」の含有量が多いことは大きなポイントです。カシスには4種類のアントシアニンが含まれ、このうち2つはブルーベリーやビルベリーなどにはないカシス特有の成分です。また、デルフィニジン配糖体とシアニジン配糖体というタイプの異なるアントシアニンを含みますが、抗酸化力ではデルフィニジン配糖体の働きが優れます。このカシスは、目に対する働きを中心に各種の研究が進められていますが、現在までに①一時的な近視化の抑制②眼精疲労の軽減③血流量の向上④目元のクマの改善―――などの働きが確認されています。

 

カシスポリフェノールは目の下のクマに期待大!

「クマ」とは目のまわりや上下が黒ずんでいる状態のことです。目の下の部分が青紫色になるものが有名ですが、中には目のまわりの皮膚の色だけが濃くなってしまうものもあります。目の下皮膚は0.6ミリとタマゴの薄皮ほどしかなく、睡眠不足や疲労、ストレスストレスなどによるうっ血などで血液が黒ずんだりすると、それが目の下のクマとして現れてしまうのです。つまりクマの最大の原因は「目元の血流の低下」といえるでしょう。カシスのポリフェノールは血流を促し、クマを改善する働きも確認されています。

15分で顔面の血流量が増加

末梢血流を改善するパワーがカシスに確認されたことから、実験はカシスポリフェノール摂取後のクマ部位の血流量の測定に移りました。そして示された結果には、やはりカシス摂取後の顔面の血流量増加が認められたのです。しかもその効果は摂取後15分で認められたというから驚くべき即効性です。

VDT作業の一時的近視化の抑制

コンピュータの使用に代表されるモニターを見つめて行う作業はVDT(Visual Display Terminal)作業と呼ばれますが、現代人には当たり前になったこの作業こそが「眼精疲労」を引き起こす大きな原因となっているのです。カシスアントシアニンを摂取した人と摂取していない人にパソコン作業を2時間してもらい、近視化の状態を比較した実験があります。それによると「カシスアントシアニンを摂取したグループは、摂取していないグループに比べて屈折力の低下が少なく、近視化が抑制された」という結果が出ています。これは「凝り」状態にある毛様体筋がほぐれ、弛緩することによって一時的な近視状態が改善されたと考えられています。つまり、カシスアントシアニンは長時間にわたるVDT作業などによる一時的な近視状態の予防と改善に期待ができるのです。